基本的にいつも放置されているミルクケフィアグレインですが、ここでは好みの味に発酵させることに挑戦してみます。
ミルクケフィアグレインは季節によって少しずつ味が変わります。夏場は酸味が強いもの、冬場は炭酸が強いものが出来上がります。
・気温が低いと、酵母菌が活発になるので、酸味が弱く炭酸が強めに発酵
この性質を生かして、好みの味に発酵させてみる方法やアイディアをまとめてみました。
まったりしたまろやかな味に
Q:まったりした味に発酵させたいです。
A:まったり、というのは個人によってイメージが違うと思いますが、ここでは、「酸味が少なく、炭酸を残しつつもまろやかな味」ということで方法を考えました。
酸味が少なく、炭酸があるまろやかな味にしたい場合は、常温に放置し、少し発酵した 発酵初期 ぐらいで冷蔵庫に入れ、その後は冷蔵庫で発酵させてみてください。常温よりも時間がかかりますが、酸味の少ないまったりとした味に仕上がります。ミルクケフィアグレインは冷蔵庫でも少しずつ発酵します。だいたい2-3日程度で出来上がるかと思います。
とろみのある味に
Q:たまにトロッとしてとても美味しいものが出来ることがあるのですが、毎回このように発酵させることはできますか?
A:とろみがある生ケフィアヨーグルトは、ミルクケフィアグレインの中にあるネバネバが多い時に出来上がります。ミルクケフィアグレインをスプーンの背中で刺激してみてください。ネバネバした透明で粘性で糸を引くようなものが出てきてませんか? 袋状のミルクケフィアグレイン の中によく入っています。
このネバネバが多いと、とろみのある生ケフィアヨーグルトに仕上がります。
濃厚な味に
Q:生クリームヨーグルトのように濃厚な味に発酵させたいです。
A:濃厚という部分に焦点を当てるなら、ジャージー牛乳を使うことをおすすめします。
こちらはジャージー種という茶色や赤茶色の乳牛から絞ったミルクで、乳脂率が5%ほどあります。
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上記の牛乳は高いので、スーパーで購入した普通のジャージー牛乳で試してみました。

ジャージー牛乳
もったりして濃厚な仕上がりになりました。

ジャージー牛乳で作った生ケフィアヨーグルト
ちなみに特濃牛乳や濃厚牛乳というものがありますが、これらは加工乳で、クリームや濃縮乳などを加えて濃くした牛乳になります。
どうせなら加工されていない自然な牛乳が良いですよね。成分表示をよく確認してみてくださいね。
スッキリとした味に
Q:乳酸菌飲料のようにスッキリした味にしたいです。
A:スッキリとキレのある味にしたい場合は、低脂肪乳を使うとよいです。普通の牛乳でスッキリした味にしようとするとどうしても過発酵ぎみになってしまうので、低脂肪乳を使うことをおすすめします。
↓こちらでやってみました。
酸味の強い味に
Q:お酢ドリンクが大好きなので、酸味の強い味に発酵させたいです。
A:過発酵させればさせるほど、酸味の強い味になります。うっかり発酵させすぎてこうなってしまった経験のある方も多いのではないでしょうか。
温度の高い方が過発酵しやすくなりますので、温度設定のできるヨーグルトメーカーなどを使うのも一つの方法です。
また、無脂肪乳も試してみてください。無脂肪乳を使うとかなりシャバシャバして酸味の強いドリンクが出来上がります。ヨーグルトドリンクというよりも、お酢ドリンクに近い仕上がりになります。
↓こちらでやってみました。
まとめ
生ケフィアヨーグルトドリンクといっても、さまざまな味があります。また、人の好みも千差万別です。
過発酵させた炭酸が強くアルコール臭がするものが好きな人もいれば、炭酸の少ない濃厚なものが好きな方もいます。
いつものやり方を少し変えてみたり、ちょっとした工夫をすることによって、自分好みの発酵状態にすることはできます。
是非、いろいろな味を楽しんでいただけましたらと思います。
何か別のアイディアがありましたら、お問い合わせフォームより是非ご連絡ください!